今回の共通テーマは凍結ということで、何を書こうか悩んだのですがF1のエンジンについて書いていこうかと思います。
モータースポーツにおいて、エンジンは車の動力を生み出す最も重要な要素の一つであり、その性能が車の良し悪しの大きな部分を決めると言っても過言ではありません。
現在のF1では3つのサプライヤー(会社)がエンジン(正確には電力アシスト等を含めたパワーユニット)を開発し、11チームがそれを使用しています。
エンジン(パワーユニット)を作っている3つのサプライヤーとは、以下の3つになり、それぞれ下記のチームに供給しています。
・メルセデスパワーユニット
メルセデス、マクラーレン、フォース・インディア、ウィリアムズ
・ルノーパワーユニット
レッドブル、トロロッソ、ロータス、ケータハム
・フェラーリパワーユニット
フェラーリ、ザウバー、マルシャ
こんな紹介をしたわけですが、今年のF1はエンジンの規格が大きく変更となり、新エンジンを使い始めた結果、メルセデスのエンジンがとても優秀で速いことがレースをするうちにわかってきました。
全体的に見たときにメルセデスのエンジンを積んだチームの車が速い感じがするんですね。
(メルセデスと言うと馴染みがあまりないかもしれませんが、ベンツを作ってる会社と言ったら急に親近感が湧くのではないでしょうか。)
じゃあ他のサプライヤーのエンジンは速くならないのか?っていうと、開発をすればこれから速くなるかもしれません。
しかしそこには問題があって、無条件に開発ができるというわけではないのです。
開発は来年に向けてに限られ、また2015年に向けては現在の約半分の部分についての設計の見直ししか行う事ができません。
なんでまたそんな条件が必要になるかというと、エンジン開発凍結の歴史があるからです。
以前はエンジンサプライヤーがこぞって開発をしていました。
しかしエンジンの開発を行うためには多額の資金が必要となり、青天井のごとくお金を使ってしまうという問題が有りました。
このようなことから、F1はコスト削減のためにエンジンの開発について無期限凍結を行いました。
そしたら開発できるってさっき言ったのは何だったんだとなるわけですが、そこにはエンジンの根本的な仕様変更がおこなわれたからです。
それまで使用していたV8のエンジンから、V6という全く別のエンジンを2014年から使いはじめるから!という決定がされました。
エンジンをいちから作り始めるので、作ったあともそれなりに調整はしないとだめだろうということで凍結していたのが一部解禁となったのではないかと思っています。
ただコスト意識はあるのでそれなりの制限付きということになっています。
最近このことに関連して、メルセデス以外のエンジンを使っているチームが「エンジン開発緩和しようぜ!」と言いはじめたようで、ちょっとしたニュースになっていました。
もちろんメルセデス陣営は「お前ら自分たちが調子悪いからって最初に決まってた規則を変更とかおかしいだろ」と言っていてお互いの露骨さがそれぞれ面白かったりもしますという紹介をしたところで今回の共通テーマは締めようと思います。
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