ブラジルW杯の試合レビュー記事もついにこの決勝で最後となりました。
ここまで組織力を見せつけながら順当に勝ち上がってきたドイツ。
一方、マラドーナが率いた時に優勝したアルゼンチン代表をメッシが再現するのか。
この試合で最強国が決まります。
例によってネタバレを防ぐために続きはリンクからご覧ください。
それでは試合の結果とポイントです。
ドイツ 1 - 0 アルゼンチン
′113 ゲッツェ
●延長戦までもつれ込む展開に
この試合で優勝が決まるという一戦。どちらも先に相手にゴールを決められたくはないでしょう。ドイツの組織的なチーム力と、決勝トーナメントで一点も許していないアルゼンチンのディフェンスがお互いに頑張った結果ではないでしょうか。支配率的にはドイツにかなりの分ががりましたが、要所要所ではアルゼンチンもカウンターでいいところまで進むことができていました。むしろいいところまでというところで終わってしまったといったほうがいいような感じでしょうか。そしてそのまま延長線へともつれこみます。
●漫画のような展開の延長戦
後半の試合終了間際、今までドイツ代表を長年引っ張っていったクローゼが、クローゼの後継者というような声もきかれる22歳のゲッツェと交代します。
そしてこの世代交代を象徴するかのような交代により、延長後半の決勝点がうまれました。もうすぐ試合が終わり、これはPK戦になるのではないかと数多くのこの試合を見ている人が思ったころの後半8分のことでした。シュールレの左サイドからのクロスにゲッツェが飛び出し、相手DFを寄せ付けず完全にフリーな状態で胸トラップからのボレー。これが見事にアルゼンチンゴールに突き刺さり勝負あったというふうになりました。アシストをしたシュールレもまだ23歳と若く、これからのドイツを引っ張っていく存在になるでしょう。
そしてこの試合の延長後半ロスタイムにアルゼンチンがゴール前でFKを得ます。ここで蹴るのはもちろんメッシ。この一蹴でゴールを決めれば望みをつなぐPK戦へとなるのですが、盛大にふかしてしまい、枠のはるか上空をとび、これがアルゼンチン最後のチャンスとなりました。
ドイツの世代交代を象徴した交代からのゴールもそうですが、最後にメッシの一蹴で状況が一変するような場面もなかなかに漫画的だったと思います。
以上を持ちまして、途中飛び飛びな部分も多かったですが、ワールドカップの試合レビューは終了となります。このワールドカップをみて感じたことの総括・表彰に関してなどはまた別記事で書く気が起きれば数日後にでも書こうと思います(日が経つとどんどん記憶が薄れていくのが怖いですが)。
これからドイツの覇権が暫く続くのか。それとも新しい勢力がまた脅かしてくるのか楽しみですね。
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