前回の試合で圧倒的な負け方をしたブラジルはこの試合にチアゴ・シウバが復帰します。守備の要が戻ってきたことで前回の惨敗から立て直すことができるのか?それとも前回の試合をズルズル引きずってしまうのか気になるところです。
一方のオランダはここ2試合得点を上げていません。そろそろ攻撃陣も点を入れたいところでしょう。
例によってネタバレを防ぐために続きはリンクからご覧ください。
それでは試合の結果とポイントです。
ブラジル 0 - 3 オランダ
′03 ファン・ペルシー
′17 ブリント
′90+1 ワイナルドゥム
●見事に打ち砕かれた「王国」
チアゴ・シウバが復活し、守備に安定性が再びもたらされるのかと思っていたのですが、2分にいきなりペナルティエリア付近でチアゴ・シウバがオランダの決定的シーンをファールで止めてイエローカード+PKになってしまいます。頼みの綱と思われていたチアゴ・シウバがいきなりやらかしてしまい先制点を決められます。
2点目の失点はクロスをいれられダビド・ルイスがヘッドでクリアをするもボールの行き先がフリーで待っていたブリントの正面に転がり確実に決められます。
前半の2点でブラジル頼みの両CBがミスを犯し失点してしまうという嫌な流れの中、攻撃も噛み合わずに前半終了してしまいます。
後半も3点目のワイナルドゥムのダメ押し点は、サイドからのグラウンダーのクロスに反応して決めた一点でしたが、ペナルティエリアどまんなかだったにも関わらず、完全にフリーな状態にさせてしまっていました。これはキーパーもノーチャンスでしょう。
おわってみれば3-0となり、決勝トーナメント進出後2度も敗れる屈辱をホームで受けてしまいました。
●最後まで魅せたファン・ハール采配
オランダの監督ファン・ハールは3点目のダメ押し点が決まったあとに、最後の交代カードを切ります。それはGKのフォルムです。
「なんでこのタイミングでGKの交代なんだ?PKでもないのに。」
とテキスト速報や結果のみを見ている方は思ったりもするでしょう。しかしそこにはちゃんとした理由があったのです。その理由とは、ワールドカップ登録メンバー全員の出場というものでした。この試合までに23人中22人は何らかの形で試合に出場をしていました。まさに総力戦といった形でしたが、さすがに第3GKは出場させての全員出場はいくらなんでも無理だろうと思っていました。しかし、最後にダメ押し点が入ったことでGKを変える余裕がうまれ、最終的に登録メンバー23人全員が出場できることになりました。日本もコロンビアが最年長出場記録を更新するGKを出すために相手GKが交代ということをされましたね。ブラジルも同じようなことをされ屈辱的だったのではないかと思います。
グループリーグの時からブラジルは王国らしい圧倒的な強さを感じることができないというようなことを言っていましたが、決勝トーナメントではやはりボロが出てしまったかなという感じでした。特に要を失ってしまってからは顕著だったように思います。
オランダは久しぶりに攻撃的にいって得点まで決めることができ、3位とはいえスッキリした気分で終われたんではないかなと思います。
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