ブラジルは前戦の影響で怪我によりネイマールを、イエローカードの累積によりチアゴ・シウバをこの試合で出場させることができなくなりました。まさに攻守の要を欠く中、優勝候補筆頭と言われているドイツに対してホームアドバンテージもあわせつつ勝つことができるのか注目となりました。
例によってネタバレを防ぐために続きはリンクからご覧ください。
試合結果とポイントです。
ドイツ 7 - 1 ブラジル
′11 ミュラー
′23 クローゼ
′24 クロース
′26 クロース
′29 ケディラ
′69 シュールレ
′79 シュールレ
′90 オスカル
●攻守の要を失った代償
攻守の要を失ったことは、試合結果を見てもわかるようにブラジルにとってとても大きな穴となってしまいました。前線でボールを保持しキープや突破をすることができ、攻撃の時間をしっかり作ることができるネイマールがいなくなったことももちろん大きいですが、一番痛かったのはチアゴ・シウバの出場停止だったと感じます。
チアゴ・シウバがいなくなったことによりディフェンスラインが完全に崩壊してしまいます。両SBがマルセロとマイコンという超絶上がりたり屋なのに、チアゴ・シウバと共に今までCBを組み、この試合ではキャプテンマークもつけていたダビド・ルイスもちょくちょくと上がっていきました。ラインの統率が取れず、オフサイドをとれれば失点を防げた場面でもとることができずに失点をしてしまう場面も見受けられました。
そしてなにより、キャプテン不在ということで、早い段階で鼓舞し、メンタル的に態勢を立て直すことができる選手がいないということもチアゴ・シウバがいなかったことの代償として影響していると思います。2点目を決められて焦り始めたときに6分で4点もの大量失点をしたことで完全にブラジルは絶望の淵に追いやられました。
●やることなす事どれもうまくきまったドイツ
主力2枚落ちの名門ブラジル相手にどのような試合を見せてくれるのかと期待しながらみていましたが、ドイツの組織力の素晴らしさをまたしても見せつけられたような気がします。
CKでファーに待ち構えていたドフリー状態のミュラーが決めたところからこの試合が動き出します。マンツーマンで見ていたブラジルですが、ニアに集中してしまいファーは誰もいませんでした。
しばらくすると6分で4点を決め一気に試合を決めました。このときのゴールでクローゼはロナウドを抜いてW杯歴代通算最多得点を記録し、そのロナウドが試合を観戦している目の前で更新をしました。この6分に4点というのは、ブラジルのズタボロな守備と、だれでも飛び出してくることができるドイツの組織力が掛け合わさった結果だと思います。様々な方向から一気に崩していくさまはとても綺麗でした。
ブラジルはホームでまさかの惨敗を喫しました。ブラジルは2人の主力が不在であることや相手がドイツであることから、ブラジルにとって厳しい戦いになるだろうとは予想出来ましたが、ここまでひどくなるとは思いませんでした。最後に1点を奪うも焼け石に水滴くらいのレベルでもうどうしようもありません。3位決定戦ではチアゴ・シウバが戻って来るのでそこで立て直しができるか注目です。
ドイツはこんなにバンバン決めて感覚が狂ってしまうのではないかと心配になるくらいでした。雰囲気自体はとてもいい感じになっていると思います。決勝戦に向けてしっかりと準備をしていってほしいですね。
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