平日となり自由に使える時間が制限されてしまっていますが、今日はひとつの試合をピックアップしていつもの様に書いていきたいと思います。
今日選んだ試合はフランスvsホンジュラス
主力であるリベリーが怪我でW杯に出場できず、その穴をW杯経験者が4人しかいないというチーム事情の中、エースであるベンゼマを中心にして埋めることができるかと注目されるフランス。
一方、ホンジュラスは3度目の出場ながらもいまだ未勝利。次こそはと闘志に燃える今大会です。
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それでは試合結果と試合のポイントについて書いていきます。
フランス 3 ー 0 ホンジュラス
45 ベンゼマ
48 オウンゴール
72 ベンゼマ
●両者が激しくぶつかり合い荒れた前半
この前半ではイエローカードが5枚も出るというカード乱舞な展開になりました。球際などに激しく行くような場面が多く、相手の攻めを途中までは許しても最後はきっちりと守り切るという形が多かったように思います。前半はそのまま終了するかに思われましたが、43分にホンジュラスの中盤の要とも言えるパラシオスがPA内で2枚目のカードを貰い退場。エースのベンゼマがしっかりと決めフランスが先制してこの前半が終わります。
●初のゴールラインテクノロジー判定によるゴール
W杯は、この大会からゴールラインテクノロジーを導入し、使用をしてきていました。
そもそもゴールラインテクノロジーとは何なのかというと、1つのゴールに対して7つのカメラで監視を別位置・別角度から行い、ボールが来たときに映像を瞬時に解析して、ゴールかどうかの判定を下すというものです。この判定は即座に主審の腕時計に送信されます。
これまでの試合にもゴールラインテクノロジーが使われた判定画像は出てきていましたが、誰が見てもわかるゴールに対してただデモ的に動いてるようなものばかりでした。しかし48分のゴールに対して重要な判断をついに下すことになります。
48分にベンゼマが放ったシュートがゴールポストに弾かれホンジュラスGKに当たります。このときにゴールラインテクノロジーが反応し、"NO GOAL"と判定されます。しかし、そのボールはゴールの方向に向かい、ラインを割るか割らないかのぎりぎりのところでGKがかきだします。そして、この判定に対しては"GOAL"が宣告されます。
●ゴールラインテクノロジーは正しいのか
しかし、テレビ用の映像で撮影され、放映された映像は真横からの定点カメラなどではなかったため、これは入っていないんじゃないのかというような議論がそこら辺であーだのこーだの言われていたような気がします。ですが、このテクノロジーを使うためには確実にテストを何度も繰り返しているはずであり、定点スーパースローなどで私達が確認したわけではないのでこのテクノロジーの結果を私は尊重したいと思っています。
そもそも、このテクノロジーがなければどうなっていたかを想像していただいたらどれだけの恩恵があるかわかると思います。
今まで人の主観でしか判断されなかったきわどいゴール判定部分が機械的に判断されるようになったこと。これは選手だけでなく監督・スタッフ、サポーターにまでいい影響を与えることができると思っています。もしこれがなければ、監督はこの判定にグチグチ言いながら真横にいたわけでもないのに根拠がほぼないに等しい講義を繰り返すでしょう。そしてGKをはじめとしたDF陣は煮え切らない思いを抱えながらプレーをすることになると思います。
ですが、事前にこのテクノロジーを使用するという通達をし、その判断が機械的におこなわれることで、横から見ていない主審や、遠い位置からしかみることができない線審の判断よりも正解に近い判定が客観的に下されたというふうに納得をしやすいと思います。もちろん点を取られていないほうが良いに決まっていますが。
審判のことについて何回か前の記事でグダグダと書いていましたが、そこでも書いた「基準を明確に示す」ということが判定に関してはとても大切だと思っています。この基準についてゴールラインテクノロジーがしっかりと示したことで、この部分については後々の報道で審判の誤審だと言われることは無いと思います。もしこれが導入されていなければ、審判はどちらの判断をするにしても確実に批判の対象にされていたということが容易に考えられます。審判が目立たざるをえない場面ですね。後日に遺恨をは残さないという意味でもこのテクノロジーの導入はとても正しかったし、この判定を尊重するべきだと思います。
一つ苦言を呈するとすれば、実際に使用した映像でその判定が明確にわかる場面があれば、CGによる表示だけではなく、テレビでも実際の映像を映し出してくれたらと感じました。
●エースの力を誇示した3点目
ベンゼマは1点目はPK、2点目は結局OGとなかなかスッキリした得点を決めることができませんでした。しかし、72分にゴール前が混沌としているなか、難しい角度のないところからの弾丸シュート。見事ゴールに突き刺さり得点を決めます。これで勝負合ったといった感じでした。
今回も新しい制度で一悶着がありそうな試合ではありましたが、この部分をさらに成熟させていくことで、より公平で皆が納得して楽しめるサッカーに更に近づくと思います。今後のさらなる改善を期待しています。
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ななし (月曜日, 16 6月 2014 23:10)
フランス対ホンジュラスは予想通りの展開でしたね
終始フランスが攻めててシュートで終わる攻撃をしてたと思います
しかしほんとに当たりが強かったですね
大怪我にもなりえた冷やっとした場面もありました
怪我人が出なかったのはよかったです
しかしフランスは相変わらずというか黒人率高いチームですね
それよりもスイス対エクアドルがいい試合でした
あのサイドチェンジからの速攻は見事
今大会は先制したら負けるジンクスがあるみたいですね
soccer-and-others (火曜日, 17 6月 2014 22:12)
コメントありがとうございます。
やはりチームの力の差がはっきりと現れた感じでしたね。
荒れた試合で、早めにイエローを多く出してなければ更に危ない状態になってたのではと思わざるをえないくらいでした。
フランスは移民が多くきたこともあってか黒人選手が多くなりましたね。
一緒に見ていた父もなぜこんなに黒人が多いんだろうと言っていました。
スイスvsエクアドルはすごかったみたいですね。
最後の最後で周年の逆転勝利。
途中出場の選手が見事に結果を出したようで、監督の采配が見事に的中したようですね。