ワールドカップ直前のテストマッチとして、日本代表はアメリカで3日・7日(ともに日本時間)にコスタリカ代表・ザンビア代表とそれぞれ試合を行いました。
コスタリカ代表には3-1
ザンビア代表には 4-3
という試合結果でそれぞれ逆転しての勝利を収めました。
今回の日本代表の試合について感じたことをあげていきたいと思います。
●力あるチームとの有意義な最終マッチ
今回のW杯直前のテストマッチの試合は、一定の成果と修正するべき課題を見つけることができた試合で、チームにとってとても有意義だったと思います。それは日本代表だけの力ではなく、素晴らしい対戦相手もその要因だと思っています。
コスタリカは北中米カリブ海の枠でW杯に出場する相手であり相手にとって不足ありません。
じゃあザンビアもW杯にでるのか?といわれたら今回はそうではありません。
しかし2012年にはアフリカ王者になり、W杯予選では強豪ガーナと同じグループリーグに入ってしまったため出場権は残念ながら獲得できませんでした。
しかし、今回の試合を見て、身体能力の高さや、アフリカではトップレベルであろう組織力を目の当たりにし、とても強い相手となり、日本代表を苦しめました。
そんな相手と直前のテストマッチを行なった日本はとてもよいものを得られたと思います。
●ビハインドからの勝利
負けている状態からでも諦めずに逆転出来る力があるということを証明してくれました。失点してそのままズルズルといくという感覚を残してW杯に行ってしまっては、点を決められた瞬間に絶望感が漂うことになったと思います。しかし、0-1からの逆転や、0-2から3-2までした後に追いつかれてもその後に点を奪い返すという逆境力を持っているということを証明してくれたということはとても明るい材料だったと思います。
●守備の不安
逆転勝ちをするということは、先に点を取られてしまっているということです。そういう意味ではやはり守備の面での不安は拭えません。特に身体能力の高い相手に対しては、この間合ではこないだろうというようなところでかっさらわれて点を奪われたりなどという光景もありました。セルフジャッジが原因でゴールを奪われてしまうのはとてももったいないので、そのことも念頭に置きながら試合をすれば、もったいない失点をなくすことができると思います。
●選手のコンディション
今回の試合を見ていて、まだ少しコンディションが上がりきっていないかなと思う選手もいました。特に両SBの長友・内田や、中盤の本田などにそれを感じてしまう場面がありました。怪我明けな選手もいるのでその回復をしっかりとして本戦に間に合えばいいなと思っています。
SBが不調ということもあってか今回の試合では中の選手を使うということが目立ちましたが、この二人がオーバーラップで攻め上がってくれば攻撃の選択肢が広がり、相手にとってさらなる脅威になると思います。
本田もここ最近ボールをロストしてしまう場面が目立ったりしますが、得点を今日はPK含め2点決め、これがW杯本戦へ調子を上げていくいいきっかけになればと思います。
●今大会注目選手「大久保嘉人」
大久保は管理人佐助が今大会一番注目している日本人選手です。前年度J1得点王、今年度J1得点ランキング2位タイ(日本人1位タイ)と好調を維持しており、今回の試合でも存在感を存分に出していました。
直前のテストマッチでもその嗅覚は健在で、ザンビア戦の4点目はまさに象徴しているシーンだと思います。また、大久保が入ってからは全体的な攻撃のリズムも良くなっていったように感じます。
そして本田や香川などが主力な中、この世代にガツンと言うことができる数少ない選手でもあります。ザンビア戦では、「(複雑なプレーじゃなくて)カンタンにカンタンに」と檄を飛ばし、そこから点数があれよあれよと入って行きました。間違った方向に進んでしまった時の舵取り役としてもベテランのいい仕事をしているように思います。
直前のテストマッチで存在感を放ったので、本戦ではスタメンに選んでくれることを監督に期待しています。
ブラジルW杯はいよいよ来週開幕です。
グループリーグは日程は以下のようになっています。(すべて日本時間)
6/15(日) 10:00 vs コートジボワール
6/20(金) 07:00 vs ギリシャ
6/25(水) 05:00 vs コロンビア
地球の裏側で開催されるということで、仕事や学校の都合で全ての試合をみることはできない人も多いと思いますが、見れる方は4年に1度のサッカーの祭典をぜひ楽しんでほしいと思います。
私もどうしても見れない時もありますが、都合で見れないとき以外は朝早く起きてしっかりと観戦したいと思います。
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